重要文化財の洋館、和館、広大な芝庭が魅力の「旧岩崎邸庭園」

公益財団法人 東京都公園協会
旧岩崎邸庭園サービスセンター
副センター長
吉野 正彦 さん

副センター長の吉野 正彦さん

 

美術品のような美しい階段ホール

 

—築120年の木造洋館は美しいですね。
吉野さん 明治29(1896)年に岩崎彌太郎の長男、久彌(三菱第3代社長)が本邸として建てました。1万5千坪あった敷地は3分の1になり、20棟あった建物は現在3棟を残すのみです。関東大震災、戦争、戦後の接収と多難な時代をくぐり抜け、昭和36(1961)年にはコンドル設計の洋館と撞球場が国の重要文化財に指定されました。現在は都立文化財9庭園のひとつになっています。中でもこの規模の洋館を残しているのはここだけなので、その保存維持管理は並大抵ではありません。現在屋根の修理工事を行っていますが、秋ごろからは塗装の工事も予定されています。
—古さのイメージを維持しながらの修理ですか。
吉野さん 傷んだり腐ったりした箇所があれば、そこの板を1枚全部新しいものに取り替えるのでなく、問題箇所だけを取り除き可能なかぎりオリジナル部材を残してジグソーパズルのようにはめ込む。非常に手間のかかる作業です。現在行っている屋根木部の修理は宮大工が担当しています。私たちは毎日建具を開け閉めしているのですが、大変古く壊れやすいので管理のためにデータベースを作成しました。補修工事は壊れやすい所や傷んだ所に優先順位をつけて行っています。それでも大雨や台風のときは気が気じゃありません。

国の重要文化財に指定されています

 

お茶席ではお抹茶が楽しめます

 

—来館者が多いですね。
吉野さん 日によりますが、バスツアーで一日に10数台来られることもあります。三菱つながりということで、お隣の三菱史料館や丸の内の三菱1号館を回る方も結構いらっしゃいますね。ボランティアガイドの個性あふれる案内を楽しむこともできます。和館にはお茶席がありお抹茶を楽しむことや、おみやげを購入することができます。美しい館内や建物・庭での記念写真とつい思いがちですが、園内での撮影にはルールがあるのでご注意ください。またミニコンサートを随時開催しています。スケジュールはホームページでご確認ください。
 
重要文化財 旧岩崎邸庭園
開園時間  9:00〜17:00(入園は16:30まで)
休園日 年末年始(12/29〜1/1)
入園料 一般個人400円 団体320円 
年間パスポート1,600円
※65歳以上は半額
〒110-0008 台東区池之端1-3-45
TEL.03-3823-8340  FAX.03-3823-8033
http://www.tokyo-park.or.jp/
 
旧岩崎邸庭園ではガイドボランティアの会「茅町コンドル会」による、ガイドツアーを実施しています。ガイドに参加いただくことで、より詳しく旧岩崎邸の見どころや歴史を知ることができます。ぜひ、ご参加ください。
開催日時:毎日11時・14時
※混雑時や気象状況等により中止の場合があります。
参加方法:集合場所にお集まりください。
※予約不要、参加費無料ですが、別途入園料が必要です。