今年も盛り上がる、湯島天満宮例大祭。
湯島らしい〝粋〟な祭りを支える人たちの熱い思い。

今年も湯島天満宮の例大祭が5月26日(土)27日(日)に行われます。
年間を通じて祭りの準備を進めている祭礼委員会の皆さんに、
祭りへの思い、今年の見どころなどを伺いました。

湯島天満宮祭礼連合会
会 長   菊池  清 さん
副会長   鈴木 知允 さん
総務部長  田中 敏光 さん

菊池 清さん

 

鈴木 知允さん

 

蔵出し お仮屋に納めた本社神輿を囲んで

 
 

●今年は4年に1度の本社御輿渡御
—まず、あらためて湯島天満宮の例大祭についてご紹介ください。
菊池 湯島天満宮のお祭りの歴史を言いますと、江戸時代は御輿ではなく山車が出ていて、その当時の祭りの風景が描かれた資料が残っています。それが明治になって町中に電線が張られたため、御輿に変わったようです。隔年(西暦の偶数年)で行われる本祭りでは神幸祭の行列が氏子区域に出ます。これを1年おきにやっているところは、都内ではたぶん、神田明神、日枝神社と、ここの3つしかない。
鈴木 町会の大事な神事ですね。湯島天満宮の氏子は、湯島全域と上野の南部の一部の全部で25町会です。
—今年の例大祭の見どころは?
菊池 今年は、4年に1度の本社御輿渡御があります。町会全部を回るんです。
田中 各町会が湯島天神の神輿をリレーしていくんですよね。神社を出てから本郷三丁目、元町、神田と通って明神下まで行き、御徒町駅の線路沿いを通って帰ってくるという行程です。朝8時から10時間かけて……。
鈴木 お祭りだから雨天決行。雨だった年もあったよね。でも、それはそれでまた盛り上がるんだ。
菊池 奉納神楽は、神楽殿でのお囃子。
鈴木 あとは、江戸里神楽、白梅太鼓、生け花展、各町会のお祭りの手ぬぐいを飾る手ぬぐい展、湯島本郷百景などをやります。
菊池 白梅太鼓は、半世紀近くの歴史があって、メンバーは小学生から30代くらいまでの女性たち。毎週3、4回、梅香殿の二階でふだんはタイヤを使って練習しています。元気溌剌な魅力で人気を集めていますよ。
●お祭りが地域を繋ぎ、盛り上げる
—では、祭礼連合会は日頃どんな活動をしているのですか?
菊池 毎月第2水曜日に例会があり、その前に30分の役員会も行います。その他に第4月曜日にも役員会があります。
鈴木 連合会は昨年が設立60周年でした。会長がいて副会長が3名、そして総務部、会計部、祭礼運営統括部の3つの部がありそれぞれの部長とそれに属するメンバーという構成です。
菊池 連合会のメンバーは30〜70代まで80名弱といったところ。
田中 入会の条件は氏子町会の推薦。私は18歳で入ったからもう30年になります。
菊池 私も30年以上。
鈴木 私も平成になる前からやってる。
菊池 みんな長いなあ。

田中 敏光さん

 

神幸祭行列

 

本社神輿渡御

 

湯島天満宮祭礼連合会メンバーの皆さん

 

—お忙しいなか、祭礼連合会に関わっているやりがいは?
菊池 やっぱり、なにしろお祭りが好きだから(笑)。もう御輿を見ているだけでわくわくするよね。
鈴木 そう、ほんと、お祭り好きの集まり(笑)。各町会にいろんなお祭り好きがいて、それぞれの町会代表がこの連合会の委員になって、そういう中で我々は役員として皆さんのお祭りをまとめる役をやらせてもらっているのがやりがいですね。
田中 時代の変化とともに若い人がどんどん減ってしまっているなか、横繋がりで他の町会の方たちと連携をとって、自分の小さな町会のみならずいろいろな方々と繋がっていけて、湯島全体を盛り上げるのに貢献できているのがうれしいです。
菊池 実際問題、手が足りなくて隣の町会などに手伝ってもらうところもあります。だから皆で協力し合っていこうという思いが大きい。
●お祭りが地域を繋ぎ、盛り上げる
—地元湯島の好きなところは?
鈴木 この湯島天満宮は、小さい頃は境内でよく遊んだものでした。
田中 今より建物が小さかったから境内は広かったですね。いい遊び場でした。
菊池 狛犬に乗っかっちゃったり(笑)、昔はそんな悪さもしたけど。湯島は下町っぽさもあるし、山の手という感じもあるし、お祭りにしてもただ騒ぐんじゃなく、粋というか、御輿もきれいに担ごうとかそういう意識はありますね。
田中 この時期、神田、浅草、湯島とお祭りが続くんですけども、湯島らしさというのがあると思います。会長のおっしゃる粋を追求しているということでいえば、上品さとお祭りらしい荒々しさの間をとって醸し出せるものなのかなと。また、天神様の紋を染め抜いた白装束のスタイルも湯島らしさだし、チームワークよくやっていて、仲間意識が強いのも魅力。
菊池 街並はマンションが増えてずいぶん変わったけど、そういう新たな住人の方々にもお祭りに参加して欲しいと思って、案内のチラシは全戸に入れています。ぜひ、足を運んでほしいと願っています。
鈴木 お祭りはコミュニケーションの場になります。防災などのことを考えても、地域のみんなが繋がっていることは大事だと思いますから。
菊池 今年のお祭りも、事故のないように気をつけながら、湯島全体でおおいに盛り上がっていきたいですね。