街並は移り変わっても、住民の絆は尊いもの。
さまざまな行事などを通じて、交流を温めています。

文京区町会連合会
湯島会 町会長
山川 良夫 さん

山川町会長

  

●町会員の住民も企業も仲よく活動
—湯島会についてのご紹介をお願いします。
山川 現在の町会員は120世帯、そのうちの半分以上は企業です。この辺りは住民がどんどん流出して減っていくなかで、これからは企業も一緒に町会をやっていかなくてはダメだという先輩方の先見の努力があり、このような町会員の構成が実現しています。そのおかげで、町会の活動も安定して行なわれています。
—年間を通じてどのような行事をなさっているのでしょうか?
山川 最大のイベントは、5月の湯島天神の例大祭。2年ごとの本祭にあたる年には御輿を出して町内を回ります。本祭のない年は他の町会の御神輿を手伝います。総会もその時に開催します。
夏は、7月の納涼の焼肉大会。これは湯島会の住民の方と企業の方の懇親が趣旨で、例年300〜400人くらいの方が参加してくれて、23回目の今年も盛会でした。夏休みはラジオ体操もやります。
秋は、9月の敬老のお祝い、交通安全週間に合わせた交通啓蒙活動。10月か11月にはレクリエーションとしてバス旅行を行ないます。
冬は、年末の大掃除。イチョウ並木が多いのでその落ち葉の片付けを一斉に行なうんです。それが終わると、夜警です。これは「火の用心」の見回りで、企業の方も住民の方も持ち回りで受け持ってくださっています。そして、1月4日は湯島天神への初詣。町内会で揃ってお祭りの法被を着て本殿に上がり、お祓いをしていただくんです。1月下旬には新年会もあります。
—町会の昔と今と比べてどんなことを感じていますか?
山川 私は去年の4月に町会長に就任したんですが、うちの町会は子どもさんの数が少ないのが悩み。今年は新入学児童が4名入って喜んだものです。この地域全体ではマンションが増えており、以前はワンルームがメインだったけれど、最近はファミリータイプが多くなって子どもさんの数が増えているので、うちの町会でも子どもさんが増えてほしいと願っています。

湯島天満宮例大祭

 

湯島会 夏の風物詩「焼肉大会」

 

●若い世代への橋渡しを
—山川さんご自身はこの地の移り変わりをどう見て来ましたか?
山川 私はここで生まれ育って70年になりますが、子どもの頃は本郷通りには都電が走っていました。まわりの道は舗装されていなかった。家の前の道の土を掘って宝物を埋めた思い出があるくらいですから。近所に子どもが多かったからみんなで駆け回って遊んだり道端でメンコをしたりしたものです。小学校に入ると自転車で神田明神まで遊びに行きましたね。
ビルが建ち並ぶようになったのは、私が10代後半、大学生だった頃からだと記憶しています。私の実家も自動車修理業だったのですがビルに建て替えました。
—では、町会長としてこれからの抱負をお聞かせください。
山川 住民が少ないのは悩みですが、それでもビルに建て替えたら他の場所に住んでいた息子が戻って来たりとか、企業でも住民でも新しく引っ越して来た方が自ら希望して町会に入ってくださったりとか、町会の存在意義は感じています。防災の面からも町会の絆は大切にしていたいですし。ただ、町会の役員だけを見ても私のすぐ下の世代はいますが、その先の世代がいないので、将来に向けて若い世代への橋渡しは大きな役目だと痛感しています。やはり、みんなこの街が好きですから、その思いでひとつになって、これからも充実した活動を続けてよりよい町会にしていきたいと願っています。